自律を持つためた [読書]
下重暁子氏の『孤独を抱きしめて―下重暁子の言葉』という本がでました。氏の生き方を書いた言葉をまとめたものです。本の帯に「まえがきにかえて」よりの次の引用があります。80歳代でこの覚悟を語れるのは珍しいと思う。
「私は今がいちばん自由、そのためには経済的自立と精神的な自立が欠かせなかった」
フェースブックなどでこころから「いいね」と言ってくれる友だちがいればいいじゃないのかという。それはやっかいですね。
平和であって欲しい [平和]
終戦後の75年前、福岡市に中華料理店「平和楼」がオープンし、間もなく廃業するのだという。「コラム 平和を願った老舗中華を忘れない 2022/3/12 西日本新聞 福間 慎一」というコラムが掲載されました。その一部を引用させてもらいます。
「創業は終戦後、食料難がまだ続いていた75年前。店名には『おいしいものを安く提供し、平和な世の中に』という思いが込められていたという。見渡せばウクライナの戦火は収まる気配がなく、歯がゆさがさらに募る。そして、砲撃こそないが福岡でも多くの人が新型コロナウイルスと長い闘いを続けている」
ウクライナでの戦争が悲しみをもって届きます。平和楼が75年前開店したという。博多大空襲があり、焼け跡の博多でもあったのでしょうか。コロナの今も見通しが分かりません。平和楼の閉鎖の誘因のひとつにコロナの先行きの不透明さがあるようです。
人類は平和の願いでできているのだと思っていました。そういえば、原発をコントロールできません。平和で、安全な地球を築いていこうと願うばかりです。
支援の形 [平和]
私は、ネットのなかでの呼びかけがきっかけに知りました。ネットでの署名に賛同するものでした。支援経験のある記者のコラムです。
「コラム 花時計 私たちにできること 2022/3/9福田 直正 西日本新聞」
昨年2月、自宅近くの駅前で青いベストを着た女性に話しかけられたへの寄付の呼び掛けだ。けちな私も女性の熱心さに打たれ、少額ながら毎月寄付することにした(以下略)」
今度ばかりは普通に暮らしているのに一瞬にして暮らしが変わってしまうもので理不尽さに怒りが後から後から寄せてくるのです。高齢者は電子決済に慣れていません。そこが広がりを書いているのかもしれません。ウクライナ人の支援の広がりを願う。
「ただちには」と続けど
人は油断していると過ちを犯す。自分で自分の説が正しいと信じた時に墓穴を掘るのではないか。そんなことがひ弱い私のよって立つ道を塞ぐ。
俵万智という歌人を知りませんでした。
「俵万智 未来のサイズ」からです。
・「ただちには」ないってことか戦争も徴兵制も原発事故も
ウクライナに対するロシアの侵攻が「徴兵制」も「原発事故」も現実としての存在を確認しなければならないのか。寂しい世界ですね。ウクライナには、軍隊も原子炉もあります。そこだけでは平和を保つことが出来ないのでしょうか。
いつかは変化するが続いています。 [平和]
幼い頃、田舎では在宅診療の往診が田舎では普通に行われていた。70年前、私が、家で寝ていると、お医者さんが、青みがかった注射器を取り出し、太い注射針を小学生にならんとする腕に刺した。以後、注射へのそれは続きました。今もって注射の恐怖があります。
故瀬戸内寂聴氏は、次のように述べています。
「この世に変わらないものなどない。
苦しみや悲しみもいつかは変化する」(『今を生きるあなたへ』)
ウクライナへのロシアの侵攻があるなど想像もできないことでした。新聞の論説の担当者がメディアの判断の甘さを当然のこととして述べています。どのように変わるのか見納めしたいと思う。